ヤクルトは2018年のAクラス入りから一転、2019年・2020年はぶっちぎりの最下位に沈んでいます。
今回はヤクルトが来シーズンAクラス入りをするためにやるべきことを考えてみました。
2020年シーズンの成績
打撃
打率 | セリーグ最下位 |
得点数 | セリーグ5位 |
ホームラン数 | セリーグ3位 |
盗塁数 | セリーグ3位 |
長打率 | セリーグ5位 |
出塁率 | セリーグ5位 |
昨シーズンのヤクルト打線はバレンティン、山田哲人、青木宣親、村上宗隆が中心となり、得点力セリーグ1位の打線を誇りました。
しかし2020年シーズンはバレンティン選手の退団と山田選手の不調などが原因で、得点力はリーグ5位まで下がりました。
特に走攻守3拍子そろった山田選手の不調はヤクルトにとってかなりの打撃を受けました。
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
打率 | 315 | 271 | 253 |
盗塁 | 33 | 80 | 73 |
ホームラン | 34 | 35 | 12 |
2020年シーズンは山田選手が復調すれば、打撃力もそれなりに上がると思います。しかし山田選手はFAが噂されていて、来シーズンは違うユニホームを着ている可能性があります。
投手
防御率 | チーム最下位 |
セーブ数 | セリーグ最下位 |
ホールド数 | セリーグ3位 |
昨シーズンのヤクルト打線は得点力がセリーグ1位だったのに、チームはぶっちぎの最下位でした。これはヤクルト投手陣が崩壊していたからです。
昨シーズンのチーム防御率は、他球団が3点台だったのに対し、ヤクルトは4.78でした。これは3位の中日より1以上も高いです。
今シーズンも昨シーズンと同様にチーム防御率がぶっちぎりの最下位でした。
ここ数年のヤクルト投手陣の成績はリーグ下位でしたが、ここ2年は特にひどい結果になっています。
今シーズン打撃・投手がとても悪かったヤクルトが、2021年シーズンにAクラス入りをするための必須条件を考えてみました。
ヤクルトがAクラス入りするためにすることはかなり多いですが、特に必須条件を考えました。
投手
まずは2020年シーズンの投手成績を見てみましょう。
10試合以上出場した投手の成績
選手名 | 試合数 | 防御率 | 勝ち | 負け |
小川 泰弘 | 20 | 4.61 | 10 | 8 |
スアレス | 11 | 2.42 | 4 | 4 |
石川 雅規 | 15 | 4.48 | 2 | 8 |
高梨 裕稔 | 17 | 4.21 | 3 | 6 |
吉田 大喜 | 14 | 5.21 | 2 | 7 |
高橋 奎二 | 10(内先発9回) | 3.94 | 1 | 3 |
25試合以上出場した中継ぎ投手の成績
選手名 | 試合数 | 防御率 | ホールド | セーブ数 |
清水 昇 | 51 | 3.61 | 29 | 0 |
マクガフ | 50 | 3.91 | 23 | 0 |
石山 泰稚 | 43 | 2.06 | 4 | 19 |
長谷川 宙輝 | 43 | 6.10 | 7 | 0 |
梅野雄吾 | 41 | 3.70 | 12 | 0 |
星 知弥 | 34 | 5.20 | 3 | 0 |
寺島 成輝 | 28 | 2.62 | 3 | 0 |
中澤 雅人 | 28 | 7.36 | 3 | 0 |
チーム防御率3点台まで落とせ
2019年シーズンまでのヤクルト打線なら、チーム防御率4点台前半でもAクラス入りを狙えました。しかしバレンティンの退団し得点力が落ちた現在では、Aクラス入りをするためにチーム防御率3点台が必須条件です(毎年の課題ですが・・・)。
投手コーチ陣またはスカウトの一掃が必要
ここ数年の補強は投手メインで行っているのに結果が出ていません。
その原因は
- コーチが上手に育てられていない、起用できていない
- スカウトが使えない選手ばかり取ってくる
のどちらかです(または両方です)。
資金力がないヤクルトは、ドラフトで良い選手を取り、また質の高い教育が必要です。
巨人のように資金力があれば、若手が育たなくても資金を使い即戦力の選手を他から取ればいいでしょう
しかしそれができないヤクルトは、良い生え抜き選手をたくさん作る必要があります。
従って他球団に比べて、コーチとスカウトの重要性はかなり高いです
投手陣の不安要素
現在最悪の状況のヤクルト投手陣に追い打ちをかけるような不安要素があります。
それは
- 小川と石山のFA移籍
- スアレスの怪我
です。
守護神の石山選手はまだわかりませんが、エースの小川選手はFAを行使が有力視されています。ドラフトであれだけ投手を取ったことを考えると、小川選手の退団は濃厚でしょう。
2020年シーズンは防御率4点台とエースにしては少し物足りない結果となりました。それでもチームトップの勝ち星を挙げた投手の退団はヤクルトにとってかなり痛手です。
また今シーズン防御率2点台の好成績を残したスアレス選手ですが、中盤にケガで途中離脱し11試合しか登板できていません。過去にトミージョン手術を受けているので、来年も同じ状況になるかもしれません。
補強すべきところ
小川選手が退団した場合、各球団のエース級と投げ合える投手はスアレス選手だけになります。しかもスアレス選手は怪我をする可能性が高いです。
従ってヤクルトはエース級の投手の補強が必須となります!!
また石山選手がFAを行使する場合、抑え投手必須になりますが、ヤクルトの資金力ではエースと抑えの補強を同時で行うのは厳しいです。従って小川選手と石山選手が2人とも退団した場合、Aクラス入りは厳しいでしょう。
しかしエース級のピッチャーと抑えがいれば、来年の投手陣は少し期待できます。
その理由は若手の成長です。
5年目の高橋選手は、今シーズンは10試合を投げ防御率3.94、寺島選手は中継ぎとして28試合に登板し防御率2.62と奮闘しています。
昨年のドラフト1の奥川選手は、ファームで防御率1.83の好成績を残しているので来年期待できます。
選手層はかなり薄いですが、ヤクルトが最低限の補強をし、これらの若手選手が怪我をしないで、1年間活躍できれば十二分にチーム防御率3点台も取れる可能性があります。
野手
昨シーズンまでのヤクルト打線はリーグ上位の打線でしたが、今シーズンは得点力がセリーグ5位と低迷しています。
その理由は主に
- バレンティンの退団
- 山田哲人の不調
- 中村悠平、塩見泰隆の怪我
- 雄平の不調
です。
ヤクルトは層が薄く主力選手の怪我や不調で大打撃を受けます。
昨年は主力選手の怪我も少なかったので、セリーグ1位の得点力を誇りましたが、今シーズンは主力4選手の怪我と不調で得点力がセリーグ5位まで落ちました。この4選手が復調すれば、ヤクルト打線はセリーグ上位でしょう。
怪我や不調のために控え選手のレベルを上げたいヤクルトですが、野手の層を厚くする前に投手の補強が急務です!!
主力選手のFA移籍を防げ!!
今年にFAを取得するヤクルトの選手は以下の4選手です。
- 山田哲人
- 小川泰弘
- 石山泰稚
- 荒木貴裕
ドラフトを見る限り小川選手の退団は濃厚です。従って山田選手と石山選手のFA移籍を全力で阻止する必要があります!!
仮に山田選手・小川選手・石山選手が退団した場合、ヤクルトは来年100%最下位でしょう。
まとめ
ヤクルト打線は補強をしなくても2021年シーズンは得点力チーム上位になる可能性がありますが、投手陣は補強をしなければ100%また最下位でしょう。
小川選手の退団を考えると、最低でもエース級の投手を1人を補強しないとAクラス入りは厳しいです。
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